製品紹介
定番オートスイッチャーRadial SW8がMK2に進化
U2、Lady Gaga、The Eagles、Radiohead、Cirque Du Soleil等の、世界中のプロのステージを支えているオートスイッチャーSW8がMK2に進化しました。SW8 MK2は、主としてバッキング・トラックを使用したステージで使用するライブコンサート用の8チャンネル・スイッチャーです。SW8 MK2に接続したメインのプレイバック・マシンにトラブルが起きた場合に、バックアップマシンへ自動/手動/リモート・コントロールのいずれかの方法で切り替えを行います。
入出力
SW8 MK2は、2グループの8系統入力の内、いずれかのグループを8系統出力にルーティングできます。入力は、標準的な8チャンネルD-Sub 25ピン端子または1/4"TRS端子にて接続を行います。出力は、8チャンネルD-Sub 25ピン(バランス、ラインレベル)またはトランスでアイソレートしたマイクレベルのXLR出力にて接続を行います。多くのエンジニアは、D-Sub出力をモニタリング用のプレイバック・システムへ送り、フロントパネルにあるマイクレベルXLR出力をマイクスプリッターや、PA用のスネークシステムの接続に使用します。
3モード(手動・リモート・自動)
SW8 MK2の切替方法には、手動、リモート、自動の3つのモードがあります。好みや経験によって、モードを選択します。エンジニアによっては、2台のコンピュータを別々に動作させ、1台に問題が起きても、もう1台でカバーできるような方法を好む人もいるでしょう。彼らは、両方のラップトップを同時にスタートさせ、問題が起こった場合に手動で切り替えを行います。また別の人はタイムコードで両デバイスを同期させ、自動化することを好みます。この場合、マスターのプレイバック・システムに問題が起きると、SW8 MK2は自動でバックアップ・システムに切り替わります。
- 手動: 手動での切り替えは、フロント・パネルにあるA/Bセレクト・スイッチにて行います。
- リモート: 本機をリモートで操作する場合、別途リモートスイッチを用意します。これはギターアンプのチャンネル変更や、リバーブのオンオフに使用するシンプルなフットスイッチです。Radial JR2を使用した場合は、A/Bのセレクト、LEDステータス・インジケータと共にスタンバイ機能をコントロールできます。
JR-2をSW8 MK2でご使用の場合は、JR-2にあるMUTEスイッチはSW8 MK2のSTANDBYの切替えとなります。A/BはそのままA/Bの切り替えです。電源はSW8 MK2から供給されます。 - 自動: オートスイッチ・モードに設定した場合、SW8 MK2がマシンの不調を検知すると、自動的にバックアップ・システムに切り替え、継ぎ目のないパフォーマンスを確保します。メインレコーダーに1kHzトーン(ドローントラック)を録音し、それをリアパネルにあるオートスイッチ・ゲート入力へ送ります。ドローントラックへのトーンが無くなると、バックアップ・システムのインプットへ切り替わります。
リンクして拡張可能
16、24、32トラックのように、より大きなシステムを作るためには、数台のSW8 MK2をリンクする必要があります。最初のSW8をマスターとし、その他のスレーブ機にJR2リンク端子でリンクします。
前機種からの変更点
- MUTE: バランスXLR出力を停止
- ALT 1 or 8: オート切替用のドローントラックをチャンネル1または8のどちらで受信するかを選択
- STANDBY: 自動切替を入力Aに保持し、SW8 MK2はドローン信号が無い場合でも入力Bへの切替は行われません
- Radial JR2、JR2-DTをリモート用に使用可能
- GLOBAL PAD、AUTO ON、THRESHOLDがリアからフロントに
- FILTERスイッチが内部からリアに
接続例
コーラス、リズムトラック、シーケンス、SEなどからバックアップ・ボーカルなど全てをバックアップする大規模なプロダクション用。各トラックを独立して出力するため、エンジニアは客席とモニタ用それぞれに最適なミキシングできます。
技術仕様
- Audio circuit type: Passive signal path with active relay switching
- Input impedance: 140k Ohms, balanced
- Output impedance: 150 Ohms, balanced
- Frequency response: 20Hz ~ 20KHz
- Gain: -20dB
- Dynamic range: >120dB
- Total harmonic distortion: 0.002%
- Noise floor: -115dBu
- Signal to noise ratio: >94dB
- Equivalent input noise: -95dBu
- Maximum input: 26dBu
- Phase deviation: -2° @ 20Hz
- Intermodulation distortion: >0.002%
- Common mode rejection ratio: -112dB at 50/60Hz
- Number of channels: Eight channels
- Switching: Local, remote, and auto-switching with gate
- Transformer: Eclipse ET-DB2
- Pad -30dB
- Ground lift: Disconnects XLR pin-1 at isolated output
- XLR configuration: AES standard Pin-1 ground, Pin-2(+), Pin-3(-)
- Connectors: ¼" TRS, DB-25 inputs; XLR-F, DB-25 outputs
- Construction: 14 gauge steel chassis & outer shell
- Finish: Durable powder coat
- Size: (W x H x D) 17.5" x 6" x 1.75" (44.5 x15.25 x 1.75cm)
- Weight: 9.2 lb (4.2kg)
- Shipping size: W x H x D: 10.25" x 4.5" x 22.5" (260 x 114 x 572mm)
- Shipping weight: 9.7 lb (4.4 kg)
- Power: Two +15VDC/400mA power supplies included
- Conditions: For use in dry locations only between 5°C and 40°C