MAGICOは、より手頃な価格帯の製品をラインナップに加えたいと考え続けていました。この目標を達成するコスト削減のための様々な方法と研究とテストを繰り返してきましたが、今まで結果は常に”M” マークの意味を満たすには足りませんでした。MAGICOは、自信を持って今ここに”A3” を発表します。MAGICOの蓄積した技術とノウハウを惜しみなく投入した”A3” は、幅広いカスタマーが導入可能な”M” マークを有するMAGICO製スピーカーです。
ツィーター
新設計の28mm ベリリウム振動板採用。ドーム表面形状は、2014 年に発表された限定モデル『M Project』のツィーターを基本設計プラットフォームにしています。専用設計のネオジウムマグネット磁気回路は、最新のダンピング素材を使ったバックチャンバー内に収納され、ボイスコイルの正確なストロークにより、超低歪みと高いパワーハンドリングを実現しています。
ミッドレンジ / ウーファー
1個の6インチ径ミッドレンジと2個の7インチ径ウーファーには、新しいGen 8 Magico Nano-Tec コーンユニットが採用されています。振動板表面にナノグラフェン(XG Nanographene)を使用した超硬マルチウォールカーボンファイバー織布(Multi-Wall carbon fiber)により理想的な重量強度比で新設計されました。
ユニットフレームも同様に剛性とダンピング(減衰)の最適な組み合わせをシュミレーションしています。その結果、エアーフローを最大にしながらも歪みに繋がる固有振動モードの最小化に成功しました。新たなオーバーハング型(ギャップの深さよりも長いボイスコイル長を持つ構造)でネオジウムマグネット採用の非常に強力な磁気回路は、超安定磁場を生み出し75mm 径ピュアチタニウム・ボイスコイルボビンの正確なピストンモーションを約束します。
ミッドレンジとウーファーに使用されているユニットは、周波数領域と時間領域の両方において最新の有限要素解析(FEA) を用いてデザインされてます。この解析方法は、製品の構造または性質における潜在的な問題や既知の問題を特定して、それらの解決を目的としてバーチャル環境でのシュミレーションを行います。具体的には、複数の要素( 音響、構造、電磁、温度) における挙動を包括的な単一プラットフォーム上でシュミレーションします。
クロスオーバー
すべての4つのドライバーは、ドイツのムンドルフ製パーツによって構成されたMAGICO独自のクロスオーバートポロジー(Elliptical Symmetry Crossover Topology)によってコントロールされ、リスニングルームにおいて最高の音楽再生を実現します。そのネットワークは、24dB オクターブ Linkwitz-Riley フィルターを備え、位相リニアリティーを確保しつつ、混変調歪みを減少させ、再生周波数帯域を最大限に広げることに可能にしました。
エンクロージャー / ブレーシング内部構造
すべてのMAGICO製スピーカー共通の強固な密閉型エンクロージャーは、MAGICOエンジニアリングの代名詞と言えます。A3 エンクロージャーは、同じ素材、同じ職人技、類似したデザインとディテールから、シンプルなQ シリーズデザインとも言えます。エンクロージャー素材は、Q シリーズ用に開発されたエンクロージャーと全く同じ6061 T6 航空機グレードのアルミニウムで作られています。ブレースを多用した複雑な内部構造は、エレガントなブラシ加工を施されたブラックアルマイト” スキン” と呼ばれる外装材と結合され密閉型エンクロージャーを形造っています。