SIT-3
■価格: 550,000 円(税別)
<日本国内30台限定> 生産完了
SIT-3は、First Watt専用のSIT出力素子(別名VFET)パワートランジスターを使用したシングルエンド/シングルステージ・クラスAの最新パワー・アンプです。
SIT-1/SIT-2の設計思想と構造を受け継ぎ、SIT出力素子の新たな可能性を追及しました。
特徴
SIT-3にはSIT-1/SIT-2と比較するとSIT 出力素子の使用方法に大きな違い(特徴)があります。回路の心臓部を形成するトランジスタ(SIT出力素子)は、コモンドレイン・モードと呼ばれるSIT-1/SIT-2とは完全に異なったモードで動作します。
一般的に3つのピンを持つ出力素子は、以下の3種類のモードのいずれかで動作します。
(例:FET:コモンソース・モード、コモンドレイン・モード、コモンゲート・モード)
SIT-1/SIT-2では、SIT素子はコモンソース・モード(ソース接地)で動作し信号がゲートに入力され、増幅されて位相が反転した信号はドレインから出力されます。ソースはグラウンドの役割を果たします。このモードでは、電圧と電流の両方が増幅され、反転した位相はスピーカーターミナルによって正相に戻されます。SIT-3では、SIT素子はコモンドレイン・モード(ドレイン接地)で動作します。信号がゲートに入力され、増幅された信号はソースから出力されます(位相は反転しません)。
このモードでは、電流のみが増幅され、電圧は高品質ステップアップトランス(入力トランス)によって増幅されます。
SIT素子は、どちらの方法でもフィードバックなしに適確に増幅動作を行いますが、コモンドレイン・モード(ドレイン接地)においては、より低歪み、低ノイズ、高ダンピングファクターが得られます。引き換えに入力トランス(ステップアップトランス)の追加が挙げられますが、得られる音質向上の点から見れば、妥協可能な小さな要素になります。コモンドレイン・モード(ドレイン接地)は、SIT-1/SIT-2同様のシンプルなスペクトル歪み特性を示し、増幅と二次高調波をはるかに低い歪み値で制御できます。
仕様
入力インピーダンス |
200Kohm |
ゲイン |
11.5dB |
ダンピングファクター |
30 |
最大出力(8Ω) |
18watts@ 1% THD,1KHz |
最大出力(4Ω) |
30watts@ 1% THD,1KHz |
周波数特性 |
-0.5dB@10Hz,-3dB@50Hz |
ノイズ |
50uV unweighted,20-20KHz |
消費電力 |
150watts |
ヒューズ |
2.5Amp(3AG slow blow type) |
外形寸法 |
43.18 W x 40.64 D x 17.15 H cm |
重量 |
14.5kg |
製品画像