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ATC カンパニー プロフィール
英国の現代を代表するスピーカーブランド。それがATCです
ATC(Acoustic Transducer Company)社は、プロフェッショナル音響機器用のカスタムドライバーユニットを開発・製造するスピーカー専業メーカーとして1974年に設立されました。その後、社業の発展に伴い、社名をLoudspeaker Technology Limitedと改めましたが、ATCのブランド名は変わることなく今日まで継承されています。
ATCが創業して初めて作り上げた製品は、30 cm口径のコーン型ドライバーユニットでした。その2年後、ATCの名声を決定づける画期的なミッドレンジ・ドライバーが誕生します。300 Hzから3 kHzの帯域を、驚くべき低歪率と高い音圧レベルで再生する75 mm口径のソフトドーム型ドライバーユニットです。巨大な磁気回路を投入したこのドライバーは、スピーカー技術の常識を覆すパフォーマンスによってATCのシンボルとなり、絶え間ない改良を繰り返しながら約半世紀を経た今も主要なモデルに搭載され続けています。
高性能な自社開発ユニットをベースとするATCのプロフェッショナル・スピーカーシステムは、1978年に登場しました。このときATCは、今日に連なるもうひとつの重要な改革を行っています。それはエレクトロニック・クロスオーバーネットワークを併用するアクティブ・マルチアンプ駆動方式への対応です。パッシブタイプの内蔵LCネットワークとスイッチで切り替えることで、アクティブタイプの優位性を容易に判定することができました。このことから、ATCはマルチアンプ駆動をプロフェッショナル・スピーカーシステムの標準構成と考え、1985年までに独自の技術とノウハウを積み上げました。以降、世界各国のレコーディングスタジオをはじめとして、音楽ホール、放送局、映画関連施設、著名アーティストのコンサート機材、さらにはジャズ・クラブその他の一般商業用途にもATCスピーカーおよびコントロールシステムが広く使われるようになりました。
1996年にDVDビデオが実用化されてからは、マルチチャンネル収録用のモニタリングシステムがサウンド・プロフェッショナルの注目を集めていきます。ATCはマルチチャンネルに対応したいくつかの製品を用意しており、幅広いプロのニーズを的確に満たしてきました。しかし、これらの製品は従来のモデルに対して劇的な変更があるわけではありません。75 mm口径のミッドレンジ・ドライバーの伝統をバックボーンとする中音域の解像力は、他の追従を許さないほど厳密な統一性を保っています。これによって、チャンネル数を問わずシームレスに、そのうえATCならではのクオリティで正確なミキシングをサポートします。
最高のものが求められる現場には、ATCを見つけることができます。