Radial X-AMP 500は、500シリーズモジュールとして開発されたリアンプです。録音済のギタートラックをアンプやエフェクトに送り返し、サウンドの調整を可能にします。リアンプの利点は多く、レコーディングの際ギタリストは演奏に専念でき、サウンドメイクや最適なマイク配置は後から行うことができるため、制作過程でトラックの音色を柔軟に調節できます。
100%ディスクリートClass-A回路を採用し、トランスアイソレーションによりハムやバズを排除。リアパネルのXLRバランスラインレベル入力から信号を受け、アンバランス・バッファ回路で信号処理後、2系統のハイインピーダンスギターレベル出力(フロントパネルの1/4インチフォーンジャック)に出力します。グラウンドリフトスイッチ付きでグラウンドループノイズの軽減も可能。各アンプへの送出レベルを独立調整でき、180度位相反転スイッチで位相調整も簡単に行えます。
オリジナルのX-AMPは1つのアイソレート出力のみですが、500シリーズバージョンは2つのアイソレート出力と個別のレベルコントロールを備えています。どちらも同じクラスAのアクティブオーディオ回路設計を採用しています。
オリジナルX-AMPは15Vの外部電源を使用しますが、500シリーズ用X-Ampは内部の±16V電源を使用します。音声信号経路には影響せず、それぞれの電源に最適化されています。
はい。リアンプは伝統的にはエレキギター向けでしたが、現在はトラックの多様化によりベースや他の楽器にもリアンプの利点を適用するエンジニアが増えています。
通常は必要です。DIボックスは元の楽器信号をギター・ベースアンプへ分岐し、同時にドライトラックをレコーダーへ送るために使います。Radial Workhorseを使っている場合、X-AMPのOmniportの楽器入力を利用してオリジナルトラックの録音が可能です。
音質的にはどちらも受賞歴のあるクラスA回路を使っていますが、用途が異なります。Switchboneはパフォーマンス用で、ギタリストが2台のアンプへ同時に信号を送り、フットスイッチでユニティゲインをコントロールできます。X-Amp 500は2台のアンプへ信号を送り、フロントパネルのノブでレベル調整が可能です。
ダイナミックマイクとコンデンサーマイクの違いや、アクティブDIとパッシブDIの違いに似ています。パッシブリアンプ(Reamp JCRやProRMP)はトランスを使い、デジタル録音のトランジェントをなめらかにします。アクティブリアンプ(X-Amp)はバッファーを内蔵し、レベル調整の自由度が高いです。
はい。Radialの500シリーズモジュールは、旧型デザインとの互換性を持つよう設計されています。
Omniportは15ピンのカードエッジコネクタで接続されており、Workhorseのように配線されたラックがない限り簡単にアクセスする方法はありません。
理由は明らかではありませんが、2チャンネルのアンプで片方が逆位相になることがあります。これはギターがモノ楽器であり、長年1台のアンプだけが使用されてきた歴史が関係しているかもしれません。問題がある場合、180ºポラリティリバーススイッチで修正します。
位相は時間領域の問題で、信号が45ºずれている場合はわずかな遅延(エコーのような)と考えます。絶対位相が180ºずれている場合は、全周波数でポラリティが反転した状態と等しくなります。位相スイッチは実際にはポラリティの反転スイッチです。Radial Phazerのような機器は真のアナログ位相コントローラーです。
EANコード: 0676101040193