XP-30
■価格: 2,300,000 円(税別) 生産完了
PASS LaboratoriesのフラッグシップモデルにXP-30が加わりました。XP-20のmoreをということ、より大きいパフォーマンスの為のバイアンプ完全対応という要求に応える為、XP-30は開発されました。
特徴
- 高精度ボリューム
高精度エレクトロニックボリュームにより、0-99dBのコントロールが可能となります。またマイクロコントローラで操作可能です。これはフロントパネルのボリュームコントロールとして提供されるオプティカルエンコーダーを読み取ります。これは通常のボリュームでは考えられないほど正確に2つのバランスチャンネルのボリュームをトラッキングすることができます。正確なレベルステップ及びバランス回路のハイコモンモードリジェクションをお約束します。フロントパネルディスプレイにて、この独創的なボリュームコントロールにより1dBステップで、極めて正確なボリュームレベルを設定することができます。
- ゲイン切替
幅広い種類の入力機器及びスピーカーの要求に適うよう出力はゲイン固定のMASTER OUTPUTとゲイン可変のSLAVE OUTPUTを備えています。 SLAVE OUTPUTはフロントパネルのボリュームでゲイン調整ができます。
- モノラル対応
XP-30では左右チャンネルからモノラル信号を最小のノイズでブレンドし、完全なモノラル出力を得ることができます。この点音源再生を必要とする入力信号に対して本機のモノラルでの高周波ブレンドは2チャンネルと気がつかないほどのリアリティを発揮いたします。
- フルリモコン
リモコンは、マルチボタンダイレクトアクセスアーキテクチャを使用しています。 本リモコンは、Pass Labs製品を複数台操作可能です。
- ディスプレイ明度調整
ディスプレイ用のデフォルト設定は、「bright / 明るい」です。ディスプレイボタンにより「low intensity(暗い)」、「off」の選択ができます。
- パススルー機能
シアター用のAVプロセッサーを使用する場合、パススルー機能を備えておりInput Pass Thru(表示はINPUT SIX)においてリモコン経由で機能します。
- ターンオン機能
パワーアンプなど外部機器を本機から電源ON/OFF可能です。
仕様
ゲイン |
10dB max attenuation -90dB |
ボリュームコントロールステップ |
99 1dB steps |
周波数特性 |
20-20KHZ + / -.05dB |
高調波歪率 |
0.001% @ 1Volt @ 1KHz 10dB gain |
出力電圧 |
22V @ 0.1%, 36V @ 1% |
入力インピーダンス |
42kΩ バランス |
出力インピーダンス |
Master: balanced 60Ω per phase 120Ω total、Slave: variable balanced 100Ω per phase 200Ω total
Master: RCA unbalanced 120Ω、Slave: variable RCA unbalanced 120Ω |
SN |
<-116dB,Ref5V |
CMRR |
-65dB,1kHz |
出力ノイズ |
0.5uV 以Ω下 |
クロストーク |
-100dB |
入力端子
| XLR/バランス(5系統)、RCA/アンバランス(5系統)、Pass Thru端子 |
出力端子 |
XLR/バランス(2系統)、RCA/アンバランス(2系統) |
テープ端子 |
入出力(XLR/バランス、RCA/アンバランス) |
外部turn-on |
可 |
本体操作 |
ボリューム、MODE(ステレオ/モノラル)、入力切替(1-5)、MUTE |
リモコン操作 |
ボリューム、L/Rバランス調整、入力切替(1-5)、Pass Thru、TAPE、表示ディスプレイ明度切替 |
消費電力/電源電圧 |
40watts/100V |
オペレーションウェイティング |
40sec. |
外形寸法/ 重量 |
コントロール&電源部 432(W) x 102(H) x 340(D)(ノブ端子含む)mm、10.10kg
プリアンプ部 432(W) x 102(H) x 320(D)(端子含む)mm、7.78kg x 2 |
価格 |
2,300,000 円 (税別) 生産完了 |
製品概要
小型パワーアンプの電源を外部電源として改良、2重シールド構造のトロイダルトランス、大容量キャパシター回路まで、左右独立のデュアルモノラル構成になっています。
さらに、更電源回路入り口にRCフィルターを追加しています。この結果、トランスの放射ノイズとメカニカルノイズ(振動)を効果的に抑制します。
また、ここではAC電源の電圧不安定さにもループバックセンサー回路で安定強化した電圧・電流供給を可能にしました。
この回路は、プリアンプゲインステージに十分な電流供給と優れた電圧安定性を実現しました。
プリアンプ部左右チャンネルはシャーシごとセパレートされ、完全なセパレーションとそれぞれ入力出力に余裕を持たせています。このプリアンプには固定出力の他にフロントパネルでゲインコントロール可能なスレーブ出力を備えています。これによりあらゆるパワーアンプとのベストマッチングが可能になります。
また、完全なバイアンプ接続、アクティヴサブウーファーとの構成も容易になります。この両出力は低インピーダンスで長いラインケーブルの使用が可能で、多くのパワーアンプに完全に対応します。XP-30はXP-10やXP-20と同じゲインモジュールを使用していますが、それらは拡張強化されています。インナーボードではパワーレギュレーションの改善、より良いレイアウト、細かなデザイン進化が施されています。入力は1-5系統の通常ラインレベルとパススルー入力をバランス、アンバランス両対応で備えています。XP-30はこれらすべての改善により、ローノイズ、クロストーク、ダイナッミックレンジなどで、測定限界レベル以上のパフォーマンスを達成しました。
音響的にはこれらの測定誤差の限界値を上回っています。XP-30はその結果、より高い分解能、より大きなダイナミックス、広いスペイシングとディメンションとリアリティを提供します。XPシリーズプリアンプは、最先端のレコーディングソースをより実在感のある再生へと近づけます。与えられたレコーディング品質に対し、よりダイナミックなプリアンプサウンド、ベースラインは、よりクリアに、よりクリーンに、より正確な描写となります。これは、不必要で単調な低音を除去する手助けともなります。例えば、楽器及び音声は、より洗練された空間的なエンベロープにて、よりよいスペクトルバランスで表現されます。細やかなニュアンス及びディテールは、普段あまり気付かれることはありませんが、いま、それが、明らかとなりました。例え、騒がしく、非常に複雑な音楽の一節であっても、この高バイアスクラスAトポロジー回路を持つ新プリアンプでは、何百時間もの間、リスニングが考慮され、慎重な調整が行われました。そのため、よりよい空間的再現性及び音楽性を損なうことの無いダイナミックな正確性を持ち、改善された細部を容易に伝えることのできる製品がつくられました。低音の鮮明度は、以前のモデルを超越し、高いダイナミックパッセージはより重量感が増し、より正確になりました。スペクトルバランスは、完全に細部まで整然としています。この新しいXP-30のボリュームに初めて触れるとき、あなたが今までに経験したことの無いような、本製品の持つフルスケールのパフォーマンスをお聴きになることでしょう。