『MC1502』ステレオ真空管アンプは、チャンネルあたり150Wを出力するステレオパワーアンプです。2019年に発表したマッキントッシュ社70周年を記念して発売された、『MC2152』限定真空管パワーアンプ直系の後継製品です。新しい『MC1502』は、『MC2152』と同一の仕様とサウンドパフォーマンスを持ちながらも、現在のメインストリームのマッキントッシュデザインを採用しています。『MC1502』は、『MC2152』に変わるレギュラーモデルとして製品化されました。
特徴
『MC1502』は、マッキントッシュのアイデンティティと言えるクラシカルな雰囲気をまとった『MC275』真空管パワーアンプの時代を超越したスタイルを共有しています。
『MC1502』は、『MC275』の2倍のステレオ出力定格(150W vs. 75W)を有し、物理的な筐体サイズも大きくなっているため、様々な意味で『MC275』の兄貴分と考えることができます。
『MC275』のペアをモノラルで動作させて『MC1502』と同等のチャンネルあたり150ワットの出力を達成することができますが、『MC1502』は、『MC275』ペアリングの105dBに対して112dBの優れたS/N比を誇り、すでに低ノイズフロアを実現している『MC275』よりもさらに静かなパフォーマンスを実現しています。
真空管
『MC1502』には8本のKT88出力真空管が搭載されており、各チャンネルに4本ずつ割り当てられています。また4 本の 12AX7A と 4 本の 12AT7 真空管からなる 8 本の真空管を搭載しています。12AX7A 真空管はバランスアンプとインプットアンプ用、12AT7 真空管はボルテージアンプとドライバーアンプ用となっています。
すべての真空管は、12ゲージのステンレス・ワイヤー・ケージで覆われており、ブラック・パウダー・コーティングが施されています。
KT88真空管ソケットは、ベース部にエアパイプ冷却機能を搭載しており、長寿命化を実現しています。8本の真空管ソケットは、セラミック製のベースに金メッキ接点を採用しています。
すべての真空管は、鏡面仕上げに研磨され精密に成形されたステンレススチール製の筐体の上に置かれています。Sentry Monitor™テクノロジーにより出力電流をモニターし、安全限界を超えるとアンプをシャットダウンします。
他の多くのアンプとは異なり、『MC1502』の150Wのフル出力は、インピーダンスが2、4、8オームであるかどうかに関わらず、ほぼすべてのスピーカーに供給することができます。これは、マッキントッシュの1949年の創業時からの特許取得済技術UnityCoupled Circuit出力トランス技術のおかげです。2つのUnity Coupled Circuit出力トランスが、その間に配置された電源トランスを挟むように配置されています。各トランスは、各トランスの配線図が表示されたガラストップの押し出し材のアルミケースに収納されています。『MC1502』の両サイドにはアルミダイキャスト製のヴィンテージネームバッジが2つあり、チューブライトとパワーノブの間にもバッジが配置されています
バランスとアンバランスの両方の入力端子を搭載しており、『MC1502』をプリアンプやその他のホームオーディオシステムに接続できます。特許取得済みのSolid Cinch™スピーカーバインディングポストが、スピーカーケーブルをスピーカーにしっかりと接続します。Power Control技術の入出力により、プリアンプ、CDプレーヤー、ターンテーブルなど、接続されている他のマッキントッシュのコンポーネントの電源を自動的にオン/オフすることができます。