EMTは1959年にカートリッジを製造し始め、1965年、EMTカートリッジの代名詞でありつづけるTSD15を発表しました。TSD15は、その後数万個生産され世界中の放送スタジオで使用され続けています。HSD006は、世界中の放送スタジオで何十年もの間絶大な信頼を得続けているEMTの伝統的なTSD15系ムービングコイル・システムを特徴としています。新設計のカートリッジ・ボディハウジングは、オーディオファイルのシステムにプロフェッショナル分野で培ったEMTの技術をもたらすことを可能にし、レコードに刻まれた音楽信号を実際の音楽へと展開する、優れたトランスデューサー(変換器)として魅惑的な音楽再生能力を余すところなく引き出します。
EMTは、音楽再生に非常に生真面目かつ意欲的です。アナログ技術が音楽の本質と最もよく調和すると感じています。すべてのEMTカートリッジは、熟練した時計職人とアッセンブルチームの細かい職人技によって一個ずつ作られています。たとえ私達が、最新設計や製造用機材および方法に精通していたとしても、それだけでは十分ではありません。 私達個々のリスニング経験と手先の熟練度が、EMTカートリッジをかけがえのない貴重な音楽性を有するトランスデューサーたらしめる所以です。1/2”標準マウント仕様で、ユニバーサル・トーンアームにも、固定ヘッドのセミインテグラル型トーンアームにも使用可能です。広帯域に渡るダイナミックス、輪郭とボリュームに優れた中低域、自然で倍音成分の美しい中高域、そして漂うような空気感の最高域。サウンドの確かさで絶大な信頼度をもつEMTのフォノカートリッジです。
仕様
スタイラス | SFL |
カンチレバー | Aluminium |
型式 | ムービングコイル型 ステレオフォノカートリッジ |
マグネット | AlNiCo,nickel-plated |
ボディー | ダイカストアルミニウムハウジング |
コネクション | 1/2" – 4pin |
Vertical Tracking Angle | 23° |
自重 | 12g |
針圧 | 2.4g |
出力電圧 | 1.05mV @ 5cm/s |
コンプライアンス | 12µm/mN |
再生周波数帯域 ±2dB |
20 - 25,000Hz 40 – 12,500Hz |
インピーダンス | 2 x 24Ω |
推奨負荷インピーダンス | 200 - 300Ω |
価格 | 220,000 円(税込) / 200,000 円(税抜) |
針交換価格 | 165,000 円(税込) / 150,000 円(税抜) |
製品画像